ビートの収穫

11月に入り、峠では積雪が見られるなど遠軽町内も足早に冬へと向かっています。

少し前まで収穫作業が行われていた「ビート」を今回はご紹介させていただきます。


ビートは残雪が残る春先に種をまき、雪が降る直前の10月末から11月にかけて収穫されます。

今年は収穫時期に雨が多く降り、大型な収穫機械(ビートハーベスタ)が畑に入れず、なかなか収穫作業が進み辛い状況にありましたが、無事収穫作業を終えることが出来ました。

収穫されたビートが山積みになっている様子は、北海道が誇る農村風景として晩秋を彩ります。

ビートは北海道の畑作農業の基幹作物として、麦・大豆・じゃがいもなどと共に多く栽培されています。

北海道以外に住む人にとって「ビート」は聞きなれない作物ですが、ビート(甜菜)は砂糖の原料です。

砂糖の原料にはビートとサトウキビがあり、日本ではビートは北海道、サトウキビは鹿児島県の南西諸島や沖縄県で栽培されています。

海外でもビートは欧州・北米などの冷涼な地域で栽培され、サトウキビはアジア・中南米・オーストラリア・アフリカなど熱帯や亜熱帯地区で栽培されています。

気候や地図をイメージすると栽培の分布が分かり易いですね。


収穫されたビートは精糖会社に運ばれ、ビート糖や、甜菜糖、シロップとして販売されています。

今年就農した新規就農者が実際に栽培を行い、現在新規就農を目指し研修を行っている農業研修生も研修先で育成に関わっている「ビート」。

今後新規就農を目指される方も、どこかで触れることがあるかもしれません。


収穫したそのままの形で食べる生食用野菜ではなく、原料として使用される作物は普段目にすることが少ないですが、北海道の農業を支える作物の一つとしてビートをご紹介させていただきました。

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