紫蘇の「はさ掛け」と蒸留

師走を迎え、今年も残すところわずかとなり、遠軽町内も雪で白く染まる日が増えてきました。

本格的な冬を迎えた現在より少し季節は戻りますが、秋の始まりから終わりにかけ

遠軽町内の遠軽地区、生田原地区では「紫蘇」の刈り取り・はさ掛け(乾燥)作業が行われました。

人の背より大きく育った紫蘇は刈り取り後十分に乾燥され、各地区の蒸留施設に持ちこまれ、紫蘇油の「ろ過」作業を行い、香料の原料として出荷されます。

「50年前から同じ方法で作業を行っている」とも言われる大きな窯に紫蘇を敷き詰め、人の足(体重)で踏みながら圧縮、高温で油を精製する様子は圧巻です。


紫蘇は人の手で行う作業が多い作物です。今年は感染症の影響で中止になりましたが、体力の要る「はさ掛け」作業には、東京農業大学の学生も手伝いに来てくだり畑に活気が溢れます。(昨年の様子

はさ掛けで出来た紫蘇の壁は風が吹く度に清々しい香りを放ち、短い北海道の秋に彩を添えていました。


(地域おこし協力隊:杉山智恵)


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